NoseChronicle
sustainable history
Energy for Sustainability
Make Shiba! Use Kenkera!
けんけら
「けんけら」はクヌギの枝から作られる伝統的な炭です。
茶の湯・茶道専用に使用される「能勢菊炭(池田炭)」はクヌギの幹を主に使いますが、製炭時にこの枝なくしては良い茶の湯炭は生まれません。
このスティック状の炭は「能勢菊炭」の副産物と考えられてきましたが、数すくない菊炭焼き師の1人である「小谷義隆」氏(能勢町田尻)は、この「けんけら」のすばらしい機能性を見逃しませんでした。
熾った時のキラキラと輝くような音色、火付きのよさ、十分な火力。
これらの特性は私たちの暮らしの中に、スローで、心地よく、自然に親しんだ流れを生んでくれます。
柴
クヌギ枝を束ねたものは「柴(しば)」と呼ばれます。
今でも、「柴師」と呼ばれる職人たちが、鉈鎌を使って、ひとつひとつ手作業で作っています。
この「柴」は、菊炭窯の中で、クヌギの幹原木の上部にびっしり詰め込まれます。
窯上部からの炭化工程で燃えて灰になるものもありますが、いくつかはきれいな「けんけら」として残ります。
クヌギなどの多くの広葉樹は、萌芽更新という、株の切り口から再び芽が出て成長を繰り返す特性を持っています。
能勢を含め里山地域の環境や生物多様性は、この萌芽更新のサイクルを持続可能な燃料・資源として利用するなど、そこに住む人々との循環的な暮らしに密着した形で維持されてきました。
「柴」を作り「能勢菊炭」を焼き続けることは、里山環境の維持に欠かせないということになります。
けんけらクラブ
「けんけらクラブ」の会員は、地域文化と地球環境の継承を念頭に「柴」を作ること、そして、日々の生活に少しずつ「けんけら」を取り入れていくことが期待されます。
年会費は3000円で、会報とけんけら500gが年に2回発送されます。
会員は、実際に里山現場での柴作りに参加でき、柴2束をけんけら1kgと交換できます。
この活動は主に能勢菊炭の製炭シーズンである冬、土曜日の午前中に行われます。
Food for Sustainability
You are what you eat and waste.
自然農園「日天月天」
生命・宇宙の営みは、多くのいのちを生かす方向へと、日夜静かに歩みを進めています。
このことへの信頼と感謝に基づく栽培方法として、「日天月天」は自然農に取り組んでいます。
私たちは、自然農を始めた「川口由一」氏に出会い、専業農家の「沖津一陽」氏からその実際を学びました。
耕起や施肥には慎重に、また農薬の使用を避けた持続的で循環的な方法をもって、安全で健康な暮らしと環境に貢献することを目指します。
定期購入・親子自然農体験
能勢長谷の自然農野菜や加工品、山の幸をお送ります。
10品目前後。週一回金曜日午後に発送。
一回2000円(送料別)
阪神間であれば配達可能。エリアなどは応相談。
また子どもや農に興味のある方は、季節に応じた農作業を体験できる機会も設けています。
Kenkera Grill(コロナ禍休業中)
「けんけらグリル」は、鶏肉・自然農野菜などの炭焼料理を提供します。
けんけら・七輪を御自由に使っていただけます。
素材や料理の持ち込み大歓迎。
里山の魅力を五感で直接味わっていただけます。
けんけらや産直野菜など、里山の恵みを購入することもできます。
アジア図書館のご協力で開催し、本とも触れ合えます。
毎週金曜日夕方阪急淡路駅近くアジアサロン。
(予約可)
Special Thanks
能勢さとやま創造館
能勢菊炭(池田炭)は500年以上もの歴史を持ち、高品質で名高い茶の湯炭ブランド。
里山を語る人は数多。が、里山に生きる職人「菊炭焼師」は極少。
能勢菊炭に触れることで、日本の伝統文化の神髄に一歩近づけるかもしれません。
長谷の棚田
どこまでも続く青い空、多様な生き物が暮らす三草山、風にそよぐ稲穂、歴史を語る石組。
ここに一歩踏み入れば誰もが穏やかな気持ちになります。
全ては、長谷の先人の苦労とその想いを引き継ぐ人々のおかげです。
アジア図書館
寄付で集められた50万冊もの書籍が並ぶ市民図書館であり、語学芸術などの文化センター。
人と本と文化をつなげ隣国と相互理解を深めるのが使命。
今日も老若男女多様なボランティアが、多くの本の整理登録作業に当たっています。
本格図書館開設に向けての募金活動も実施中。
563-0368 大阪府豊能郡能勢町長谷807 080-1445-0547 (尾澤) nosechronicle@gmail.com